派遣で働いてるんだけど人間関係がうまくいかない。この仕事続くかなあ。
派遣社員として働いていると、自分の立場があいまいになり、職場での人間関係を構築するのが難しいと感じることがあります。
特に、仕事をするにあたって向上心を持ってまじめに作業に向き合ったり、より良い結果を生み出そうとする、本来優秀な人たちは、派遣社員として職場の人間関係構築にとても苦労するようです。
そもそも派遣社員として長く働くべきではないということから、このような結果になるのは仕方がないことです。
- 派遣社員で気持ちよく働く
- 正社員を目指す
どちらにせよ職場の人間関係を構築することは絶対に必要なことですし、職場の人間関係がうまくいかないと、仕事自体の効率も悪くなります。
私は、福祉業界という、人間関係がかなり仕事に関わってくる職場において、派遣社員として3年近く仕事を続けています。
最初は、周りの空気はたいへん悪いものでした。
これは後から知ったことですが、現場に相談することなく、トップが私の採用を決定したからです。
しかし、私は3年をかけて職場の人間と、ある程度の信頼関係を築きました。
その方法は意外にシンプルで、ほんのちょっと意識するだけで誰にでもできる方法です。
この記事が職場での人間関係の構築に困っている派遣社員さんが、少しでも働きやすい環境を作るお役に立てればと考えています。
- 派遣社員の心得① 早めに自分のポジションをとろう
- 派遣社員の心得② 正社員の仕事にむやみに立ち入らない
- 派遣社員の心得③ 正社員の人が働きやすいように立ち回ろう
- 派遣社員の心得④ 誰でもできる仕事は積極的にすること
- 派遣社員の心得⑤ お願いされたことには誠心誠意応えよう
- まとめ:派遣社員は職場でのポジションを作り守ることが大事
派遣社員の心得① 早めに自分のポジションをとろう
派遣社員は最初からある程度のスキルを要求される場合が多いわりに、任される仕事は限られています。
職場にとっては守るべき職員は正社員の人たちであり、派遣社員は派遣元の会社が守るものというのが通常の考え方です。
そんな立場の中で、信頼してもらい、働きやすい人間関係を構築するためには、いち早く自分の職場でのポジションをとることが大切になります。
ポジションをとるとは、端的にいうと、自分の職場での立ち位置を決めるということです。
立ち位置自体が、派遣社員はいつも宙ぶらりんだからです。
職場での立ち位置は、派遣元の会社や担当はもちろんのこと、派遣先の職場の上司も決めてくれないことがほとんどです。
やったらやったで、「派遣のくせにそんなことまで」と言われ、やらなければやらないで「やっぱり派遣は」と言われます。
それならば、職場の状況や自分のスキルを見比べ、早急に、自分の中での線引きを決めておくことが人間関係を悪化させないコツです。
ここまではやるけれども、ここからはやりませんよという線引きが一番わかりやすいかもしれません。
しかし、線を引いただけではポジションをとったということにはなりません。
ただの使いにくい派遣社員になるだけです。
決めた線引きを角が立たないようにしっかりと意思表示していくことが大切です。
派遣社員の心得② 正社員の仕事にむやみに立ち入らない
派遣社員が正社員の仕事にむやみに立ち入ってしまうことは、やってはいけないことです。
人間という生き物は「承認欲求」というものを持っています。
認めてもらうために、ついつい自分のできることを率先してやってしまうのが人間です。
しかし、派遣社員の場合は、正社員の仕事に頼まれもしないのにむやみに立ち入らないことが大切です。
正社員は何か事故があった場合、勤務している会社が守ってくれます。
しかし、派遣社員の場合は、守ってくれるのは派遣元の会社です。
ここに大きな差があります。
派遣社員と正社員では何かあったときに守ってくれる責任のある場所が違うので、正社員の仕事である領域にはむやみに立ち入らないことが大切です。
とくに職場で責任の場所が問われるような業務にはできるだけ手を出さず、頼まれた時もしっかりと確認をしてから作業するようにしましょう。
派遣社員の心得③ 正社員の人が働きやすいように立ち回ろう
自分のポジションをしっかりと守るためには、正社員の人に信頼されることが大切です。
そのためにはまず、「正社員の人が働きやすい環境」を作ることを自分の仕事として念頭に置くのが良いでしょう。
派遣社員を雇わなければ回らないという現状にある職場は、多くの場合人手不足です。
人手不足の場合に起こるのは、事前準備が十分にできないということです。
何か作業をする場合、必要資材を用意し、使いやすいように配置したり整えたりしておくと、後々の作業時間が大幅に削減される場合があります。
とはいえ、人手不足の職場の場合は、これができない場合が多くあり、結果、作業時間も伸びてしまうのです。
正社員の方が働きやすいようにということを常に念頭において動くことは、作業効率アップにつながります。
そうすれば、少しづつ正社員の人たちから信頼されるようになります。
信頼は即、人間関係を改善させるのです。
派遣社員の心得④ 誰でもできる仕事は積極的にすること
前述したように、派遣社員にはできる仕事とできない仕事があります。
自分が頼まれた作業が終わり、手が空いている場合は、「誰でもできる」と思われる仕事を率先してやりましょう。
誰でもできる仕事というのは、案外、誰もやらないという事態に陥りやすいものです。
誰でもできるからと後回しにされやすいのです。
ですから、誰でもできる仕事というのは溜まってしまいます。
頼まれた作業が早く終わったり、することがなくなってしまって手持ち無沙汰になったりした場合は、誰でもできる仕事を積極的にこなしていきましょう。
そうすることで、職場がスムーズに回り、正社員の人たちからも信頼されるようになります。
ぼーっと突っ立っていると、派遣社員はそれだけで「役に立たない」という烙印を押されることが多いのです。
正社員に「役に立たない」と思われてしまっては、人間関係どころではありません。
積極的に誰でもできる仕事をこなしていきましょう。
派遣社員の心得⑤ お願いされたことには誠心誠意応えよう
正社員の人にお願いされたことは誠心誠意応えましょう。
当たり前のことですが、これが一番です。
派遣社員が職場での人間関係をうまく構築するためには、派遣社員として正社員の人の役に立つというのが基本です。
正社員の人にとって居なくては困る存在になることは、直接、職場での良き人間関係の構築につながります。
お願いされたことにいい加減に応えているようでは、信頼を勝ち取ることはできません。
お願いされたことには誠心誠意応えることが、自分が働きやすい人間関係を構築することにつながります。
心の底からこの人の役に立ちたいと思って動くことが、正社員の人からの信頼を勝ち取り、職場での人間関係を改善する役に立ちます。
まとめ:派遣社員は職場でのポジションを作り守ることが大事
派遣社員が派遣先で良好な人間関係を築くには、まず、職場での自分のポジションを自ら取りに行き、一度ポジションを取ったら、しっかりと守り抜くことが大切です。
あなた自身が職場でどのように役に立つのか常に考えながら行動することで、自然とポジションは取れて行きます。
派遣社員が長く職場で働くコツは人間関係にあると言っても言い過ぎではありません。
職場でうまく立ち回り、しっかりとした人間関係を築いて、ひとつの職場で長く働けるようにしましょう。
そうすれば、自ずと派遣会社の信頼も勝ち取ることができますし、派遣先でも必要な人間として扱ってもらえるようになります。
将来的には、正社員として働くことができるようになるかもしれませんね。