海外でWordleってのが流行ってるみたいだけど、いったい何なの?
ってか、Wordleって言葉も初耳なんですけど?
Wordleってのやりたいんだけど日本語版はあるの?
簡単で手軽なゲームというのはいつの時代も人気の出るものです。
人間は忙しくあくせく働いているように見えて、必ず、スキマ時間というものが生まれます。
日々暮らしていると生まれる隙間時間を埋める方法は人それぞれですが、あなたはどんな方法でスキマを埋めて居ますか?
もっとも手軽な方法は無料で簡単にできるWEBゲームではないでしょうか。
そんなお手軽ゲームの中で、2022年を迎えてから、海外のSNSでジワジワと人気が上がっているのがWordleです。
Wordleというゲームについて調べていたところ、開発過程がとてもおもしろかったので、開発過程エピソードも合わせてWordleというゲームについてご紹介します。
Wordleとは
Wordleとは海外で人気のSNS「Reddit」で働いていたジョシュ・ウォードル氏が開発した単語を使ったWEBゲームです。
Wordleはすべてがとにかく良い意味で「ゆるい」のが特徴。
そしてすべてがシンプルでお手軽。
WordleはPCやスマートフォンなどのWEBブラウザでプレイできます。
アプリではありません。
ルールもいたってシンプルで簡単。
1日一回出される「お題」の5文字の単語を答えるだけ。
画面には6×5のタイルがあり、そのタイル一枚につき一文字を入れて5文字の言葉を入れます。
入れた文字の中に「お題」で使われている文字があればタイルに色が付くしくみ。
- 使われている位置まで当たっていれば緑色
- 使われているけど位置が違う場合は黄土色
6回チャレンジして「お題」に辿り着けばクリアです。
ね、めちゃくちゃシンプルでしょ?
日本語版のWordleとして日本語で遊べるものも結構な数が出回っているようです。
Wordleに広告なし!Wordleはなぜ広まったのか
Wordleは派手な広告どころか、いわゆる広告らしきものをいっさい出していません。
けれども、SNSでのシェアを狙った設計はしっかりされているようです。
しかも、シェアボタンなどの物理的なものではなく、もっと「シェアしたくなる」という心理的なものです。
お題は1日一回だけチャレンジできるので、希少性があり、SNSにシェアが乱立することがありません。
一回のプレイの希少性を高め、自慢したいという心理をくすぐるために意図的に設計されているようです。
ローカル時間で1日一回、ルーティンのように出題される共通のお題。
これが、「今日のWordleどうだった?」「今日は簡単だった!」「その割にあんた苦労してるっぽいじゃない」という人の繋がりでシェアされるようになったと。
さらに自分自身の回答がパネルによって色分けされてシェアできるため、それを見た人が「何じゃこりゃ?」と興味を持つようになっています。
四角い色付きパネルがタイムラインに並ぶそのキャッチーさがウケているようです。
today's cubes pic.twitter.com/6r4zTJDe5D
— Julian Glander (@glanderco) 2022年1月13日
Wordleは開発さえも「ゆるい」!開発者が暴露したWordle開発の裏話
賢明な読者さまなら既にお気づきかもしれませんが、「Wordle」という名前は、開発者のジョシュ・ウォードル氏の名前をもじったものです。
いやいやいや、もう、このネーミングがなかなかの「ゆるさ」だと思いませんか?
少なくとも開発者の名前を知ったとき、私は飲んでいたコーヒーを吹きました。
何ですか、そのオヤジギャグ的な発想は……
このジョシュ・ウォードル氏、ゲームの開発者向けのカンファレンスで、講演を行ったのですが、その講演の中でWordleの開発の裏側を語っています。
実はこのゲーム、言葉を使ったゲームが好きなパートナーのために開発したんだそう。
「ネットを使ってバズるようなゲームを開発するなら、普通、言葉が主題のゲームなんか考えませんよね」
ジョシュ・ウォードル氏のぶっちゃけ。
ジョシュ・ウォードル氏の自主ツッコミはさらに続きます。
「普通アプリで作りますよね。ユーザー捕まえて通知とかできるじゃないですか」
しかし、アプリの開発はチャレンジしたものの、うまくいかなかったので早々に断念。
どうやらアプリの開発にはそれほど興味が湧かなかったようです。
なんだこの色々残念な開発秘話は。
残念話はまだあります。
2022年2月にニューヨークタイムズに買収されるまで、ゲームのURLは非常に長く、覚えにくいものだったそうです。
しかし、シェア力の高さが勝ち、「まあ、いいんじゃね」ってことになったもよう。
実は、Wordleのシェア力の高さを支えるパネルで視覚的に自分が正解に辿り着いたルートを表記する手法さえも、ユーザーがはじめたものです。
文字をあえて外し、ネタバレを避けたことで視覚的なキャッチーさが増し、さらにプレイヤーならば見ただけで、「あーここでこういう考え方をしたんだな」というストーリーが見えるという、まさにSNS向けの作りです。
今の時代、過程のストーリーが見えるというのは、ユーザーの心を惹きつけます。
この開発秘話も実際、私を惹きつけました。
Wordleに行き詰まった人たちが利用するヒントサイトも続々
実際にやってみるとわかるのですが、シンプルな割に、ちょいちょい行き詰まるのがWordleのおもしろさです。
世界中の人が同じお題に挑むので、ヒントサイトがたくさんできました。
ユーザーの人たちがこれに案外怒っていないところもWordleの良いところ。
個人的にはとても好きです。
まとめ:Wordleは忙しい日本人にピッタリのお手軽WEBゲーム
ゆるく遊んでお友達と軽いコミュニケーションもとれ、1日の自分自身のタスクにそれほど影響を与えないWordleは、忙しい日本人の暇つぶしに最適だと思います。
しかも、英単語を覚えられるという。
開発者の「ゆる〜い」ストーリーもとても魅力的です。
日本語で遊べる類似ゲームも存在するので、興味が湧いたらぜひ遊んでみてくださいね。
but what if i cross stitch every single one of my wordle results pic.twitter.com/g312E8WrCC
— tracé 🌸🪡🏛 (@traceyfanclub) 2022年1月8日