文化的衝撃

カルチャーショックとは何か

「細田守」遠過ぎず、近過ぎず子供を見守る優しい目

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現代の子育ての距離感の近さ

今の子育てや教育はリスクを取りたいという若者にリスクを取らせません。

チャレンジをさせないのです。

2番じゃダメなのか発想ですな。

子供の時にチャレンジさせ、失敗させないで大人になってリスクヘッジなどできようはずもないわけで。

子供時代に熱量を発揮できてないものが突然発揮できるなんか、それこそファンタジーかよって話です。

許すココロは育たぬまま、熱意も育たないという。

距離感が近すぎるんですな。

子供の目線に合わせるならまだしも、何故か子供を大人目線に置きたがる。

 

細田守映画のカメラワーク

安定の前置き長いはさておき。

現代子育ての距離感の近さを知ってか知らずか、細田守映画のカメラワークは実に絶妙な距離感です。

安心と不安の丁度間くらい。

あー、この目線で子供見ないとダメだなと思いましたね。

遠く俯瞰したり、ちょっと近づいて、でも視点はブレない。

そう、ブレないままでしっかりと子供を見る目線です。

独特のカメラワークだなあと思ってたら、ちゃんと意識してやってるカメラワークらしいです。

 

バケモノの子

バケモノの子

 
おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪

 
時をかける少女

時をかける少女

 

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リスクを取りたい若者にリスクを取らせる細田映画

細田守映画の特徴のひとつは、リスクを取りたい子供にリスクを取らせるってとこです。

自分のとった行動で、失敗しても、それは失敗するんじゃない?って止める状況がすんごく少ない。

もちろん、観ているこっちは「失敗するんじゃない?」って突っ込みながらみることになるんですけれども。

無理矢理冒険に放り出された感が極端に少なく、終始、主人公は自分の足ですすんでいきます。

だから、主人公も気がついたら成長してるんですね。

 

失敗から学び成長する普遍の真理

細田守の映画は、失敗から学び成長するという普遍の真理を教えてくれます。

最初から英雄的な力を持っている主人公などおらず、「普通」と「特別」の間を微妙なスピードで行ったり来たりする。

現代の教育に必要な距離感なのかもしれません。