文化的衝撃

カルチャーショックとは何か

にじさんじって何ですか?チャンネル登録者数100万超え連発のVTuber/ライバー集団の魅力

what_nijisanji

にじさんじって何?

にじさんじってよく見るけど一体なんなの?

にじさんじってYouTuber?

 

先日PRNewsで叶(VTuber)さんがチャンネル登録者数100万人を超えたという記事が上がりました。

kanae_channel_100

叶チャンネル登録100万人おめでとう

叶さんは「にじさんじ」のVTuberです。

チャンネル登録者数100万を超えるVTuber「葛葉」さんも「にじさんじ」です。

curonoa

クロノア

ここのところ何かとVTuberやにじさんじというものを目にするのですが、「にじさんじ」とは一体なんなのでしょう。

戦々恐々、トップYouTuberたちでさえ簡単に入れ替わるYouTube戦国時代に、YouTubeを賑わせている「にじさんじ」。

チャンネル登録者数100万人を超えるVTuberを連発している「にじさんじ」とは一体どんな集団なのか調べてみました。

にじさんじって何ですか?

にじさんじとは2DCGを使ってライブ配信などの活動を行うバーチャルライバー/VTuber集団です。

にじさんじは、もともとはANYCOLOR株式会社が開発するiOSアプリの名称でした。

iPhone Xで初めて搭載されたANIMOJIと呼ばれるシステムで人間の顔を認識し、2DCGのアニメキャラクターが描画されるというしくみのアプリです。

App内でYouTube LiveやMirrativなどのライブ配信サービスに配信できます。

開発当初は、App storeでアプリを公開し、将来的にはアプリを利用したプラットフォームを構築する予定でしたが、すでに同じような競合プラットフォームがあったため、参入を断念しました。

そのタイミングで公式ライバー(ライブ配信の配信者)の知名度や人気が上がったため、会社として方針転換が図られ、以降、このアプリは、公式ライバー専用のアプリとして開発運用がされることになりました。

方針転換に伴い、「にじさんじ」は、このアプリを利用して、ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループの名前として定着したのです。

今では、「にじさんじ」はVTuberの流行に乗り、YouTubeなどでたいへん人気のある配信グループになり、社会現象を起こしつつあります。

にじさんじの何がすごいの?

にじさんじの一番大きな特徴は、はじまりが2DCGモデルであるということです。

最近では3DCGモデルの配信もあるものの、あくまで2Dモデルが先行です。

ベタベタな2Dモデルを動かして魅力的に見せる技術は、今のところ日本以外には難しいと言えます

にじさんじは、もともとはアプリのことでした。

つまり運営側は、バーチャルライバーの命とも言えるアバターを進化させることは得意中の得意です。

にじさんじのライバーを支えるモデリングアプリを進化させるのはお手のものであり、ライバーたちに便利な配信に関するシステムを構築することもできるのです。

つまり、にじさんじの運営は、バーチャルライバーあるいはVTuberたちが活動しやすいしくみを作る技術に関しては一流です。

にじさんじのシステムを利用したいと考えるバーチャルライバーの数は増え、結果的に優秀なライバーがにじさんじに集まり、前述した「叶」さんや「葛葉」さんといった100万人のチャンネル登録者数というとんでもない数字を叩き出すライバーも生まれることになりました。

にじさんじの魅力って?

にじさんじは、簡単に言うならば2DCGバーチャルライバー集団です。

にじさんじの大きな魅力はマンガのような二次元モデルによるライブ配信にあります。

日本独特のアニメ文化というものは確かに存在し、その文化は二次元のキャラクターをいかに魅力的に見せるかという文化です。

実際の人間が動いているようなリアルさを追求した海外ゲームのビジュアルに対し、鳥山明の絵がそのまま動いていると感じさせるドラゴンクエスト11がしっかりと勝負できたことがそれを証明したと言えるでしょう。

日本のアニメのルーツは「浮世絵」であり、それに魅力を感じる日本人独特の感性は日本人の誇るべきものです。

にじさんじは、最新の技術や最新のメディアを使い、この魅力を究極に進化させたものと言えるのではないでしょうか。

そして、にじさんじを支える大きな魅力のもう一つは、グループであることです。

普段は個々に活動しているにじさんじですが、コラボ配信や集団での配信などグループとしての活動もとても興味深いものが多く、人気のゲーム「マインクラフト」では、にじさんじの運営が管理するにじさんじサーバーが存在し、各キャラクターの繋がりを感じさせる配信をしています。

視聴者は、「にじさんじ」という集団自体を愛していると言えます。

「箱推し」という現象です。

にじさんじはこの「箱推し」という現象をしっかりと捕まえて成功している集団と言えるでしょう。

類似のバーチャルライバー集団「ホロライブ」に比べて、「にじさんじ」は全体的に過激で個性的なライバーが多いことも特徴です。

にじさんじのVTube/バーチャルライバーってどんな人がいるの?

にじさんじのライバーにランキングをつけるのはとても難しいのではないでしょうか。

バーチャルライバーと言ってもその活動範囲はとても広く、キャラクターの魅力もさまざまです。

視聴者が各々でジャンルを分けてランキングを作っていますが、そのランキング自体も色々な要素があるため、無数です。

中には、アーティストとしてメジャーデビューしているライバーも存在します。

そんな中でも一般の人の目にも触れやすいライバーを何人かご紹介したいと思います。

(多少、著者の独断と偏見も混在することをご了承ください。敬称略です)

最近、YouTubeのチャンネル登録者数100万人を突破し、ネットニュースにもなった人気ライバー。

優しい声としゃべり方で、にじさんじのぶっ壊れキャラたちを、別ベクトルのぶっ壊れ方で軽くいなすのが圧巻。

視聴者たちは声を揃えて「かわいい」と表現。

葛葉との絡みが腐女子たちの心もしっかりと掴んでいるようです。

葛葉とは「クロノワール」として活動しています。

葛葉

押しも押されぬ人気ライバー。主な活動はゲーム実況であり、特にAPEXの実況に定評がある。

どこのランキングでも上位にランクインする人気っぷり。

にじさんじ外部の人気ゲーム実況者とのコラボも多く、頭の回転の速さと言葉の引き出しの多さでさらに人気を上げている。

スピード感の大事なゲーム実況にはピッタリの才能の持ち主。

YouTubeでの人気は凄まじく、チャンネル登録者数は120万人を超える。

実は彼は人外で吸血鬼だが、視聴者も時々それを忘れるときがある。

叶とは「クロノワール」として活動。

剣持刀也

にじさんじの中でも最強のイジられ耐性を持ち、圧倒的に天才リスナーたちにイジられることでおもしろさを増しているのが魅力のライバー。

愛されているのか憎まれているのか第三者から見るとよくわからなくなるほどのイジられっぷり。

古き良きネットのノリを感じる関係性をリスナーと築き、人気投票ではなぜかいつも上位を取るのが剣持刀也です。

「ろふまお」というグループの一員でもあります。

月ノ美兎

委員長こと月ノ美兎は、にじさんじ一期生です。

ゲーム実況から歌枠まで、かなり広い範囲に活動をしています。

清楚な見た目に反してかなり過激なこともやるギャップが魅力です。

漢字の読み間違いや英語の読み間違いが斜め上。

企画力が高く、凝った配信をすることで長い間人気が衰えません。

コラボ配信や他ライバーとの絡みで、委員長の名に恥じない鬼畜っぷりを見せるのも魅力です。

社築

名前は、やしろきずくと読みます。

キャラクターの作りはご想像の通り社畜です。

ゲーム実況や雑談が主な活動です。

他のライバーとの絡みや返しがとてもおもしろく、他ライバーの魅力を最大限に引き出せるキャラクターであることから、じわじわ人気が上がっているようです。

筆者は個人的にでびでびでび・でびるとの絡みがとても好きです。

本間ひまわり

とにかく元気で明るいキャラクターが人気です。

見ているとこっちも元気になれるような不思議な感覚になります。

声とヴィジュアル、キャラクターのバランスが絶妙で、落ち込んだ時などに見ると元気がもらえます。

星川サラ

視聴者からサイコパス弄りをされまくるわかりやすい女性バーチャルライバーです。

とにかく彼女の絶叫はガチすぎて音量注意です。

英語ネイティブの強みを活かしてか、外国人リスナーも多いのが特徴です。

にじさんじのエロ枠担当とも言えるかもしれません。

筆者が最初に見た星川サラは、放送禁止用語を大絶叫する動画でした。

イブラヒム

剣持刀也とは別ベクトルのイジられキャラがイブラヒムです。

スパチャなどでの視聴者とのやり取りはお笑い番組をみているような感覚さえ覚えます。

また、イントネーションが独特で他のライバーからもよくツッコミを入れられています。

でびでび・でびる

人外です。

人外なのにホラゲで叫びまくる声がとてもかわいいことに定評があります。

子供のような声で子供のようなキャラクターなため、なんとも憎めないかわいらしさがあり、一部のファンにはとても人気があります。

「でび虐」という言葉が生まれるくらい他のライバーからイジられている究極のイジられキャラでもあります。

まとめ:にじさんじは日本文化を現代にアレンジした詰め込みパック

にじさんじは日本独特の文化を現代風にアレンジした新しい日本文化です。

「浮世絵」という言葉は「サブカル」であり、「にじさんじ」はそれを代表する日本人独特の感性を詰め込んだ詰め込みパックです。

エンタメとして世間に浸透し、後世に残る文化になることは間違いありません。

これからも、バーチャルライバーたちの活躍に期待し、その動向をしっかりと追っていけば、そこに新しいカルチャーショックが生まれるかもしれません。

これからの彼らの活躍を応援しています。